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"Modesty, Fairness, and Grace" by TAKARAZUKA REVUE

鍋の季節

同棲し始めた頃だったか、一人暮らしが長いとは言え私の手持ちだけでは不便だろうと、「とりあえず生活が落ち着いて、ゆっくり探して気に入ったもんを揃えるまでの間だけ使とき」と、義母があれこれ台所用品を買ってくれた。

急須とか、鉄製たこ焼き器とか、渋い和食器とか、自炊に熱心ではない私は当然持っていなくて、当時本当に助かった。たこ焼き器なんて、特に本当に重宝した。手入れが楽なたこ焼き器付きのホットプレートを愛用してる今だけど、それが壊れた時用に、と今も大事に置いてある。


その後結婚して十数年の間で、どうにも趣味じゃないなって食器などは買い換えたりしながら現在に至っているのだけど、もらった当初から気に入ってなくて「替えよう」と毎年思ってるのに今も使い続けているものがある。


土鍋だ。


もらった土鍋が悪いってことでは決してない。うちの実家もコレと同じの使ってるんじゃないかな?と思われる超大衆的なデザインで、良くも悪くも「普通」のやつ。使いにくいわけでも…いやむしろ使いやすいしサイズが合わないわけでもない。
…ただ…可愛くないのだ。
可愛くないからどうにもテンションが上がらない。冬と言えば毎週のように鍋をするのに。


最近、お取寄せグルメでとても美味しそうな鍋セットがあるのを知り、是非ともそれを食べてみたいと思い注文した。年末届くのが非常に楽しみ。そしてせっかくそんな素敵なセットを食べるのだったら、土鍋も気に入ったものにしたい!…と思い立ち、ようやく新しい土鍋を購入しました。


伊賀土鍋です。
現在「目止め」中。


ごはんとか小麦粉をただ煮込んで冷まして洗って乾かすだけ…なのに、そんなことしたことないからなかなか扱いが面倒くさそうだな?って感じてる。使っていくうちに慣れるのかな?

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