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"Modesty, Fairness, and Grace" by TAKARAZUKA REVUE

Vrai Ventとクラリスに思う

2024年初投稿。

この前梅田芸術劇場での公演が無事千秋楽を迎えました。おめでとうございます!私は続く福岡と長野の遠征は断念したため、梅芸の千秋楽がマイ楽。とにかく楽しい作品で、ゆりかちゃん(真風涼帆さん)以外のキャストの方々も魅力的で観るたび新しい発見があったりして目が足りなかったです。…でも寂しいなぁ、次にゆりかちゃんにお会いできるのはフォーラム公演『unknown』ですよ、結構先の話。チケットが取れればですが。…って言うか、もちろん入会したのですが、どれくらいの確率でチケット取り次いでいただけるのかは未知数ですね、新ファンクラブ。


ところでファンクラブと言えば、他の俳優さんはどうなんだろう?
ゆりかちゃんは今もご自身のSNSはやっておらず、ルパンの公演中に開設された待望の公式ファンクラブは、ムービーなどはちょっとずつ公開してくださっているものの、ご本人の所謂「生存確認」とかオフのお姿とかは、共演者や関係者のSNSで知るしかなく…先日仲間と「ところでゆりかちゃん、今、地毛はどんな髪型なんだろうね」なんて話していたら、ちょうど共演されている勝矢さんがオフショットを公開してくださって「それが見たかったの!!!!!ありがとうございます!!!!」ってなったという…。
…なんていうか、宝塚現役時代以上に、ご本人と「繋がってる」感じが皆無すぎて寂しい。せめてファンクラブスタッフ(いるよね?)が、オフの様子を時々で良いから発信してくださるとか、あとは、ファンレター(と、プレゼント)の送付先を設定して&教えてほしい(切実)!!!!ルパンの感想も伝えられないし、なんならメリークリスマスもハッピーニューイヤーも何も無い&こちらからもできていないのがなんとも寂しい。彼女の現役中は、たまたま素敵なカードとかお洒落な何かを見つけると条件反射のように「ゆりかちゃんに送ろう!」って思って買う(癖)のが当たり前でしたが、今では「…いや、送る所がないんだった」とションボリして終わってます。
そんなのファンのエゴだってわかっているけれど…でも「寂しいよぅ」って話です。


話は戻りますが、ルパンで、ちょっと言いたいことがありまして。
それは、観劇するたびに募っていったクラリスに対するモヤモヤ感。初めて観劇した時に抱いた「…え?クラリス?」っって感じのモヤは、回数観ても晴れることはなかったと言うか、むしろ濃くなっていきました。
きぃちゃん(真彩希帆ちゃん)の、あの天使のような笑顔とキュートオーラ、そして圧倒的な歌唱力(しかも心地よい歌声)で無理矢理納得させられた感じがありますが、正直、あの作品で描かれている”クラリス”という女性、ちょっとヤバくないですか?きぃちゃんは、ある意味で難しいと言うか、あんな役(「あんな」って言っちゃった)をあれだけ可愛く表現しているのが凄いと思う。


まず、以前の投稿でも書いたのですが、身分のよい紳士的な優しいイケメン(男装含む)には割とすぐ心を開く。いや「割と」と言うよりも速攻、一瞬で心を開く。
ルパンとちょっと踊って会話しただけで「ポ…(ハート)」となったかと思いきや、ちょっと踊って気になった、麻薬で眠らされ自分をさらったゆりかちゃんにまで「ポ…(ハート)」となり、なんなら「妻子はいるのか」とレオナールに聞いたり(恋人ではなくいきなり妻子の有無を聞くのもある意味すごい)、あれだけ「純潔!」と言っておきながら手を出されていないことを「物足りないカナ?」などと言い出す。お前、身分がよく(いずれも偽りですけど)イケメンの真摯なら誰でもええんか?
しかも助けにきたルパンに対して、自分を誘拐した得体の知れないイケメンの元にいたほうが良いとか言ってる。可愛いネグリジェに着替えさせてもらったし、でも純潔は守られていたし、素敵なドレス一式もらったし、で完全に心許しちゃってるのでしょうか。
あと、さらわれた時の断片的に残っている記憶を可愛く歌うのだけど、自分をさらった相手が優しく肩を抱いてくれただの、目を覚ました時に出されたシャンパンを飲んで酔っ払っちゃっただのと歌ってて無防備すぎてヤバい。


ちなみに、あれだけ「純潔」と叫んでおきながら、割と簡単に許しちゃってるのも笑えます(しかも相手は犯罪者)。…と、ここ、友人とは意見が分かれたのですが、レオナールさんに送ってもらってる車の中であんな生々しい歌を歌ってるんで、私は完全にそうだと思ってます。


ルパンは、貴族のお嬢様は大抵わがままで傲慢な中、貴族の娘・クラリスのピュアで心優しいところに惹かれたそうですが、彼女、ピュアすぎるのかなんなのか、大丈夫?って感じですけど良いのでしょうか?しかもピュアな娘とは思えませんが…と(ルパンのことが)心配になったのは私だけでしょうか?…まぁ、ルパンもルパンでたいがいですけどね。

ありがとう2023

2023年が終わろうとしています。今年もありがとうございました。


「贔屓の退団を見送る」を全力でやり遂げて「燃え尽き症候群」のような状態になった…と思ったら、贔屓様が新たなステージでの再始動!で「休む暇がない!」と嬉しい悲鳴を上げる…で終始すると思っていた2023年。


今、私的に大好きな宝塚歌劇の2023年を振り返ると、ようやくコロナの影響が薄まってきたかな…と思った矢先にとんでもないことがあり、特に大好きな宙組ちゃんに至っては、来年の見通しが立っておらず。でも、我々ファンは、ただただ黙って愛しい宙組の生徒さんたちのことを信じ、待ち続けるしかないって思ってます。


私は宝塚歌劇団の所謂「大人の人たち」のことも信じています。それぞれにそれぞれの、色んな事情があっての今の状況なのだと思います。厳しい状況ですが、どうかどうか踏ん張っていただきたい。確かに改善すべきことは多々あるでしょうから、そこは生徒たちにお心を寄せながら、彼女たちが今後心身ともに健やかに芸事に打ち込めることを最優先に考えていっていただきたいし、残すべき美しい習慣や伝統もたくさんあると思うので、それは正しく判断して、残していってほしいです。
そして多くのファンのみなさんが、根拠のない話に振り回されることなく、自身が実際に観劇したときに感じた「真実」を大切に、愛する宝塚歌劇団とともに心穏やかに110周年を過ごされることも願っています。
なんだか偉そうなことを言ってますが…それが一人の宝塚ファンとしての今の思いです。

 

宝塚歌劇が、来年は少しでも良い方向に進みますように。
お辛い状況にある方々が、来年は少しでも良い年になりますように。
みなさんにとっても私にとっても良い年でありますように。

LOOK BACK 2023

2023年もあっという間に終わろうとしていますね。
贔屓の退団がつい最近のことのような、ずっと昔のことのような…不思議な感じ。


…と言うことで、今年の観劇を振り返ります。
※昨年同様、生観劇した作品だけに絞って、複数回観る組の公演の合間に別の組の公演を挟む…みたいなこともあるから、行った月は省略。観た作品をただただ列挙します。


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宙組東京国際フォーラム『MAKAZE IZM』

2023年の宝塚歌劇初めがゆりかちゃん(真風涼帆さん)のリサイタル。お正月時期に国際フォーラムに通うのは3度目(ラブドリ、WWS)。フォーラムの地下にある干支ぬいぐるみディスプレイを見るのもサル、イヌに続いてウサギで3種目。
それにしても嘘みたい。マカゼイズム…つい最近のようにも思えるし、随分昔のことのようにも思える。楽しかったしいっぱい泣いて、ゆりかちゃんのお人柄を再認識した公演でもありました。
ちなみにぎゅうぎゅうに詰め込まれていたので「実際のサヨナラショーどうするんだ?」って思っていたけど、サヨナラショーはサヨナラショーで別のぎゅうぎゅうっぷりで余計な心配でしたね。


花組・大劇場『うたかたの恋』/『ENCHANTEMENT ー華麗なる香水ー』
かれーちゃん(柚香光さん)の魅力に気付いてしまった公演(超遅)。荒れてやさぐれる軍服ルドルフかれーちゃん…素敵だったわぁ。
ちなみに野口ショーはやっぱり野口ショーだった。いつものブランコではなく、「ブクブクブク…」と言う海中?と思ってしまう効果音とともに香水瓶を模したセット内にセリ上がってくるかれーちゃんが忘れられません。香水瓶だと思ってたのは水槽だったの?


月組・大劇場『応天の門』ー若き日の菅原道真の事ー/『Deep Sea ー海神たちのカルナバルー』
まだ連載が続いてる漫画が原作の作品を、おもしろく最後は楽しく満足感いっぱいの作品になさってた月組さんの芝居に対する意識の高さを感じたり、れいこちゃんのコメディセンス(絶妙な間の取り方とか)を再認識したりした。


宙組・大劇場『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』
宙組・大劇場『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』新人公演
宙組東宝カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』
今年の中心はまさにこれでした。
大好きなゆりかちゃんの退団公演…ご本人とともに(と言っちゃうと大変おこがましいのですが)初日から大千秋楽まで、まさに一気に駆け抜けた感じがします。退団公演ってだけで気忙しいのに、現実忙しく仕事も繁忙期な中、よくぞ健康に、無事に、元気に駆け抜けられたなって思う。
「贔屓の卒業を無事見送った」安堵感。数年前なら当たり前のようなことだったのに。以前のようにお茶会やオープンな場でのセレモニーなどはまだ再開できず、なかったけれど、ちゃんと見送らせてもらえて、満足感と感謝の気持ちでいっぱい。


雪組・大劇場『Lilacの夢路』ードロイゼン家の誇りー/『ジュエル・ド・パリ!!』ーパリの宝石たちー

作品のベースにある時代背景を、現在の感覚で感じる時代錯誤感?で批判するのはちょっと違うと常々思ってるので、私は全く気にならなかったのだけど…それでも「ん?」とツッコミどころはちょいちょいあった気がする作品でした。
でももってぃ(夢白あやちゃん)の可愛らしいことよ!なんであんなに可愛いの???大人っぽい「美女」のイメージだったけど…夢みたいに可愛くてもってぃしか観てなったと言っても過言ではないくらい可愛かった…。


宙組・DC『大逆転裁判』ー新・蘇る真実ー
おキキ(芹香斗亜さん)のお披露目公演のチケットがどうしても手に入れられず悲しい中(配信観ました)、もえこちゃん(瑠風輝さん)主演のドラマシティ公演を楽しんでおりました。
きよぴー(優希しおんさん)がとにかくかっこよくてさぁ…
主演のもえこちゃん・ひばりちゃん(山吹ひばりちゃん)コンビの初々しい雰囲気にニマニマ。あとじゅっちゃん(天彩峰里ちゃん)の美しさは…ちょっと「覚醒」とかを感じる次元の違うものだと思った。


星組・大劇場『1789 ーバスティーユの恋人たちー』
星組生たちの熱量がすごかったです。
ロナン、オランプだけじゃなく、他の出演者も「あてがきなの?」って思うくらい役に生きていて、その勢いに観てる側も巻き込まれていく感じがした。
個人的には「アントワネット・フェルゼン」コンビが好き。この公演で卒業だったくらっち(有沙瞳ちゃん)は期待以上の素晴らしさだったし、フェルゼン!を!天飛華音!に!キャスティングされた方!(小池先生かしら?)に贈り物を届けたいと思った。


花組・大劇場『鴛鴦歌合戦』/『GRAND MIRAGE!』
まぁ~、もう、とにかく、まどかちゃんの可愛いことよ!「ちぇっ」がいちいち可愛くて目尻さがりっぱなし。かれーちゃんがこっちが照れちゃうくらい甘~く接するのも無理もない。悪い人出てこないハッピー大団円で楽しかった。かれーちゃんがちょいちょいアドリブで下級生たちを困らせてたのもよかった。
ところで私は花組で一番好きな侑輝大弥くんを結構ガン見するのですが、レビューの黄色と黒のお衣装の場面は「この人は危険だ!好きになったらとんでもないことになる人だ!これ以上観たらダメだ!」と私の中のアラートが鳴って(?)敢えて構えてたオペラを下げると言う…それくらいかっこよくって、色気がすごくて…円盤を買おうかと割と本気で悩んでる。


劇団四季・梅田『オペラ座の怪人
劇団四季!常々、一度は観たいし観るべきと思ってた四季。「まもなく千秋楽!」の広告に背中を押され、久しぶりに夫婦で舞台観劇いたしました。
セットがすごくて舞台転換も不思議で、そういうところも面白かった。聞くところによると、キャッツの舞台も面白いらしいのでまた行きたい。


◆柚希礼音ディナーショー『REON MUST GO ON! -24karats-』
ゆりかちゃん退団後初の公の場。まさか「ちえべにまか」が再び観られるだなんて!ちえちゃん(柚希礼音さん)ありがとう!のひと時でした。
久しぶりに目の当たりにした「三男坊ゆりかちゃん」が可愛くて可愛くて…ゲスト出演なのでそんなに登場されないと思っていたら、まぁまぁ出てきてトークもたくさんあって客席練り歩きもあって幸せしかなかった。ちなみに、ゆりかちゃんがすぐ後ろを通る時、私の座ってる椅子の背もたれに手を添えた…私の意識記憶はそこで終了しました(私、通行の邪魔してたのかな?と後から超心配になった)。


月組・大劇場『フリューゲル ー君がくれた翼ー』/『万華鏡百景色』
月組さんは楽しいなぁ!そして齋藤先生やっぱり信じてた!時々「あれ?」ってなる作品もあるけど、信じていたよ…!ラストシーンの盆を使った演出での高揚感は今でも結構リアルに思い出せる。
栗田先生の大劇場デビュー作ショーは、最初は「難しいのかな…」と身構えちゃったけど、どんどん癖になる楽しさ。素敵かつ印象的な場面がたくさんあった。目が忙しいのでもっとチケット確保に注力すべきだった。


宙組・大劇場『PAGAD ~世紀の奇術師カリオストロ~』/『Sky Fantasy!』
実は…例の件で中止になる直前の公演を観ていたのです。
こんなこと言って良いのかわかりませんが…一回でも観れたことは本当に良かった。新しい宙組の門出と、これを最後に退団するきよぴーの活躍が観れたんだもの(きよぴー、お芝居はキキちゃんの仲間の一人、良い感じのポジションで渋かっこよくて、ショーも大活躍。銀橋を同じくこの公演で卒業の沙羅ちゃんと歌いながら渡ってる場面は、涙が止まりませんでした)。
作品としてもお芝居・ショー共にとても良くて、「ああ、ゆりかちゃんが去って新しい宙組が始まったんだな」と言う寂しさはどうしてもあったけど、下級生に至るまで活躍していてイキイキしていて…やっぱり宙組ちゃん大好きだな!って、終演後は幸せな気持ちになった。なったんです、本当に。


お披露目だったおキキ、さくらちゃん(春乃さくらちゃん)はじめ宙組生たちのことはもちろんだけど…この公演が退団公演だった優希しおんさんと花宮沙羅ちゃんについては、(元、であっても)宝塚歌劇団の生徒として、ファンの前できちんとご挨拶する機会はもう来ないのでしょうか?
お二人のことや、お二人を応援、支えて来られたファンやご家族のお気持ちを思うと…どうか何かしらの特別な配慮を、と願わずにはいられません。


◆帝劇、御園座『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』
「ジョジレオ」と言う新たなコンビ萌えの扉を開いてる真風ファンの一人です。来年の「観劇はじめ」も、ルパンの梅芸公演。新年早々ゆりかちゃんに会えるのが嬉しい。今年一年もありがとう、来年もよろしくね!の気分。


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来年は回数は減っちゃうと思いますが…なんとか星組さん・花組さんの次回の大劇場公演のチケットは確保できたし、ゆりかちゃんはコンサートがあるし、緩いペースで観劇ライフを楽しんでいきたいと思います。


そして…賛否両論ありますが、SNSなどはどっちの意見も冷静ではなかったり信憑性に欠けていると私は思っているので、来年110周年を迎える宝塚歌劇団については、ご遺族のお気持ちが少しでも穏やかになり笑顔が戻ることと、現役の生徒たちの心身がともに健やかであることを祈りつつ、私は、宝塚歌劇団を信じ、宙組生の笑顔に出会える日を待ち続けています。

 

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