noi note

"Modesty, Fairness, and Grace" by TAKARAZUKA REVUE

ゆりかリオストロ伯爵夫人の方が素敵でした(贔屓目)

カリオストロ伯爵夫人」ハヤカワ・ミステリ文庫 読了。
舞台『LUPIN 〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜』のカリオストロ伯爵夫人役としてゆりかちゃん(真風涼帆さん)が出演されることが発表になって、喜んですぐさま買ったのに、全然読み進められず先日ようやく読み終えた。
海外の特に古い作家の作品って、文章が独特すぎて元々ちょっと苦手な上に、特にこの作品は、ラウールが急にミュージカルの台詞回しのような言葉で話し始めたり、作家自身?が突如感情的に書いてるような一節があったりと、どうも変なところが気になって集中できなかった(…とか言いながら、謎に近づいていくにつれて少しずつ楽しくなってきたりして)。


ジョゼフィーヌバルサモについてのとにかく「魅力的な美女」に表現されている部分は、ゆりかちゃんのあの麗しいお姿を重ね合わせて「うんうん、わかるわかる」と頷きながら読んでおりましたが、原作の彼女にはチャーミングな一面はなかったですね。
ゆりかちゃん演じるジョゼフィーヌは、美しさの中に可愛らしさとかお茶目な面も見られて(中の人のお人柄でしょうか)、そういう意味でも魅力たっぷりでした。思い切り贔屓目ですけれど。


さてゆりかちゃん、次回の1stコンサート以降のご予定がまだ未発表。また新たな魅力ある人物像が見られる日を楽しみにしております!

私は宙組が好きです

なんで今日?なんだけど…無性に見たくなり映像を見てる宙組『アナスタシア』。

 

とにかくこの作品は、贔屓の出てらっしゃるたくさんの作品の中でも、特に、今でも、何度も何度も見たくなるし実際見てる。そして見るたびに胸がいっぱいになる。公演中にしこたま観劇したけど、映像でも見たくなるし、見たらやっぱり素晴らしい作品だなぁ…としみじみする。

 

原作や脚本や楽曲や主要キャストの素晴らしさだけじゃない。当時、舞台に立っていた宙組生「全員」の情熱があったからこそ素晴らしかったんだと思う。街中や駅舎などでのあの宙組生のコーラス、聞きました?

本当に本当に本当に素晴らしかった…心が震えたし、今見ても震える。

当時はコロナ禍で…こんなにこんなに素晴らしい作品をたくさんの人たちに観てもらえないなんて…と劇場で隣り合わせた人たちと嘆いてたっけ。

 

作品に嘘はない。

他組ももちろんだけど、宙組生たちの舞台にかける熱意も本物だと思う。もちろん「被災者」の彼女だってそう。

今後も色々言う人たちはいるのだろうけれど、私は変わらず宙組公演を楽しみに待ってます。

雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』『FROZEN HOLIDAY』

後半ディスりますよ。

 

せっかく友会様がSS席をご用意してくれたのに中止…もう一枚確保していた貸切のチケットはSS席観劇を一緒に行く予定だったそらちゃんファンに譲ったため、私は劇場で一度も観れなかった今公演。好きな生徒の退団公演を一度も観れずに終わっちゃう後輩が可哀想すぎて(SS席で一緒に観かった…マジで…涙)、いいよいいよ!と譲ったものの、私もそらちゃん(和希そらさん)のタカラジェンヌとしての最後のお姿を一度は見ておきたい…と言うことで配信を視聴しました。


私の頭が悪すぎて、何度声に出して読んでもタイトルが覚えられない『ドイルドドイル…』、とても楽しかったです。
…とは言え配信を一回だけ観て随分経ったのですでに記憶があやふやに。もはや「観ましたよ」の報告だけの投稿になっちゃいますが。


セットやお衣装が世界観があっておもしろくて素敵だったし、人が良くてちょっと天然で情けない?キャラクターのアーサー咲ちゃん(彩風咲奈さん)のビジュアルの良さ。ちょっと髪が乱れてる感じが「話題作を次々に生み出す小説家」っぽくて、お髭であのスタイル。さすが咲ちゃん、スーツ姿が本当にお似合いで…シルエットが素晴らしかったです。


そしてルイーザもってぃ(夢白あやちゃん)ですよ!!!
カラッとした明るさと話し方が英国コメディっぽく、でもただ明るいだけじゃなくて、ちゃんとアーサーのことを考えていて、優しく見守り、明るく楽しく献身的に支えてる感じが絶妙だなぁって感じました。
もってぃ、トップ娘役さんになられてさらに進化なさってますよね。見た目(圧倒的美)のわりにサバサバした物怖じしないキャラクターも相まって、しかもあの信じられないかわいらしさ…お人形なの?うっとりしちゃう。とっても好きです。


あーさ(朝美絢さん)はシャーロック・ホームズ
ホームズが変装する人物たちを携えてるのがおもしろかった。『シャーロック・ホームズ』をさんざん観た宙組ファンとしては親近感です。


ちなみに私はあがちん(縣千さん)の今後が、色んな意味で「どうなっていくんだろう?」と以前から気になって仕方がないです。
おもしろい男役さんだなって思う。
色っぽい!と驚くこともあれば、まだあどけなさみたいなものを感じさせることもあり、動きが躍動的で舞台映えするスタイルなんだけど発展途上な頼りなさを感じることもある…と思いきやすごく頼もしくて、雪組の顔!のお一人へと進化なさってる…男役としての成長過程における「そういう時期」なのでしょうか?不思議な魅力が今後どう進化していくのか…と、これからも楽しみです。


-----


先に、唐突にお伝えしておくと、私は野口先生のショー・レビュー作品があまり好みではないと言うか、見飽きたと言うか、何と言うか…。以下、結構ディスります。先生の作品お好きな方はご注意を。


初めて宝塚を観る人も、長年のファンも、年齢も性別も関係なく誰もが純粋に楽しめる華やかな作品を作ってらっしゃることや、多くのファンがいることも理解はしているのですが、どうにも「そういうことじゃないんだよなぁ」って思うことが多く、客や出演者より「僕がやりたいこと」を優先にされている感がするのです。
それが好きな人は好きで楽しいんだろうけれど、なんか内輪盛り上がり的な?私などは置いてけぼりにされている感覚があります。


あの先生の作品、どれを観ても全部同じじゃないですか?新鮮な驚きが全然なくて、毎回「これどっかで観たことあるぞ?(過去の野口作品)」「これどっかで聞いたことあるぞ?(過去の野口作品)」ってなる。


それぞれの演出家の味と言うか、個性や世界が作品に出ることは全然悪いことではないしむしろ「●●先生らしい作品だなぁ~」なんて通常は楽しめるんですが、この先生の作品の場合は「味」とか「個性」ではなく「ワンパターン」としか思えないです。観る前からどんな作品か想像できるって感じ?


今回の作品も、発表当初に「ああ次回作は野口先生なのね。じゃああんな衣装こんな持ち物で、冒頭はこんな始まり方で歌詞にはこんなフレーズが入って、メロディーはこんな雰囲気で、こんな場面があってパレードはこんな感じなんだろうな」って思った通りの作品でした。それ以上でもそれ以下でもなかった。
敢えて言うと、大劇場公演時期から「先生の大好きなクリスマス場面がいつもより多いんだろうな」と予想していたんだけど、思った以上にクリスマスが多すぎたのがある意味「驚き」だったってことでしょうか?
2月の、もうすぐバレンタインって時期に「いつまで続くの?」と心配になるくらいひたすらメリークリスマスを押し出されるとは思いもしませんでした。クリスマスの雰囲気は好きだけど、あれは年末のあの時期の空気感も含めて良いと感じるんだな…と言う新たな気付きを与えていただきました。


もしかしたら「クリスマス」が主旨の作品だったのか!?先生ゴメン!!と思って改めて作品解説を読んだら…
-------------------------------------------------------------------
100周年を迎える秘境のホテル“FROZEN HOTEL(フローズン・ホテル)”に、素敵な冬の休日を過ごそうと世界中から宿泊客が集まってくる。
このホテルには100年に一度花を咲かせるという“雪の花”があり、その開花を見た恋人たちは、永遠に結ばれるという。
スペクタキュラー・シリーズ第6弾は、クリスマス・イヴから、ニュー・イヤーにかけての沢山のときめきが詰まった「冬の休暇」をテーマに、ホテルでの楽しいひと時を描く、ラグジュアリーな雰囲気のレヴュー作品です。
雪組100周年を祝福する場面を盛り込みながら、最高に幸せな瞬間をお届け致します。 -------------------------------------------------------------------

”クリスマス・イヴからニュー・イヤーにかけて”と設定時期が決まっていたんですね。そうでしたか。失礼しました。

view rawhatena-pager-prev.html