私は昔DS版の逆転裁判をプレイしたことがあるので（クリアできずいつの間にかやめちゃったけど）、登場人物は違えどもゲームの流れはなんとなく覚えていて、あの世界観が忠実に再現されていることに懐かしさを感じた。
ただ、ゲームを知らなくても、ほっこりしたりワクワクしたりで楽しい作品。
笑えるところはありながら、本人はいたって真面目で一生懸命で、友達を大切に思うまっすぐな人物像ってところが成歩堂龍ノ介・もえこちゃん（瑠風輝さん）にぴったりで、ひばりちゃん（山吹ひばりちゃん）との初々しくピュアな恋愛模様には心癒されました。私ももえこちゃんに名前で呼んでいい？って聞かれたい！
ひばりちゃんはゲームから飛び出してきたかのようなお人形っぷりで、もえこちゃんを献身的に支える姿がいじらしくもあり、頼もしくもあり。
娘役で言うとじゅっちゃん（天彩峰里さん）の美しさも素晴らしかった。エリートさや上品さで輝いておりました。今回英国人側の方々はカラコンしてる人が多かったんだけど、じゅっちゃんは見つめられたら引き込まれてしまいそうな魅力に溢れてた。
こってぃ（鷹翔千空さん）はこの先もどんなお役でも安心して見られるんだろうなって言う安定感がすごい。コミカルな言動も、ちょっとした真剣な表情も、良い意味で頑張ってる感がない。そして大人っぽさやかっこよさがさらに増していて、ただ座って裁判の様子を静観しているだけで絵になってた。ロケットでぎこちないウィンクしてた頃のこってぃを思うと、ものすごい成長っぷりですよね。
きよぴー（優希しおんさん）のバンジークス、超好みのタイプでした。
エリートで、冷血で、妖しくて、身長は決して高い人ではないんだけど、すごく「大きさ」も感じた。きよぴーは、全力で打ち込むのが表情にも出るタイプだと私は勝手に思ってて、怖い顔とかをかなり強調してる印象があったのだけど、今回は「無理しない」で見せる凄みのある表情がとってもよかったです。
私は「そういえば専科の汝鳥伶さんが出演されているんだった！」…と途中まで全然気付いておらず（失態）、陪審員として座っているユーちゃんさんに「これは…専科の方の無駄使いなのでは？」なんて思ったりしていたのですが…後半にかけて、ユーちゃんさんがいらっしゃるからこその深みのある場面に、ユーちゃんさんのご出演を激しく納得いたしました。
あとユーちゃんさんの「グヌヌッ！」が良かった。
フィナーレも素敵。
群舞の振付がかっこよくて、デュエダンは、いつまででも観ていたいくらい可愛くて、もえこちゃんの優しさあふれる包容力と、ヒロイン力あふれるひばりちゃんの並びは幸せ感でいっぱい。
そしてもえこちゃん、こってぃ、ナニーロ（風色日向さん）の高身長スターたちが並んで踊るとやっぱり迫力があるし、そこになっつ（秋奈るいさん）やきよぴー、そして個性豊かな生徒たちが加わるととても華やかだし、愛しくて「やっぱり好き！」ってなって、贔屓が卒業された後ですが、贔屓ファンだけじゃなく、自分は思った以上に宙組ファンだったんだなって再認識いたしました。
