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"Modesty, Fairness, and Grace" by TAKARAZUKA REVUE

月組公演『応天の門』『Deep Sea -海神たちのカルバナル-』

応天の門
れいこちゃんとうみちゃんのラブ要素がゼロだったのを残念に思ってる方々もいるようですが、お互いの信頼感と、落ち着きのあるコンビならではの関係性が伺えて、これはこれで良いな…って思ったりしました。

 

皆さん舞台化粧が妖艶な美しさを放ってらっしゃって素敵でした。役によって色の違うアイカラーを使ってらっしゃったのが印象的。
不貞腐れた三白眼を表現してらしたれいこちゃんのお化粧は、もっと近くで見てみたかったです。あとすごく小柄に見えたんですけど、あれ、どうなってたんでしょうか?
ちな様業平は、パープルのアイメイクが色っぽくて、繊細さも感じさせる美しさ!チャラ色男風に見えて実は…な、高貴で優雅で大人な雰囲気が素敵。
おだちんは赤いアイメイクでメラメラしてた。重たい思いを抱き続けるちょっと拗らせた悪いおだちんって…良いですね。個人的には、おだちん基経と吉祥丸のエピソードがもう一場面くらいあったら、もっとおだちんの心情に寄り添えてワクワクするのになぁって思ったりした。


あと印象に残ってる方を思い出し書き。


帝・からんちゃん。最初、からんちゃんだと思わず観てた。すごく可愛くて下級生の娘役ちゃんかな?って思わせる初々しさがあるのに、帝としての神々しさと言うか、どうどうとした佇まいで光り輝いていて…どなただろう?ってよく観たらからんちゃんだった。
この方、素顔は本当に本当に愛らしいのに、演じるお役は年齢も立場も(性別も?)幅広くて、個性ある様々な役を完全に自分のものにしてしまう凄さがありますよね。ご卒業後も演じる場でご活躍されるのでしょうか?


吉祥丸の瑠皇りあくんは、入団当時から綺麗なお顔だなぁと気になっている生徒さんです。前作での若かりし頃のれいこちゃん役(ギャツビーさん)がとっても良かったけど(ちなみに私は、エリザのお見合いの場面の給仕役をしてたりあ君がとても気品があって美しくかっこよくて好き)、今回は幼き頃の道真の優しきお兄ちゃん。どこか自信なさげな雰囲気や、でも真面目で健気で包み込むような優しいお兄ちゃんがすごく良かったです。


そして常行役のぱるくん。
何度も言いますが、ぱるくん好きなんです。舞台映えする体型、ノーブルな雰囲気、あと舞台ではあんなに堂々とされているのに、ポート撮影はちょっと苦手そう(勝手なイメージ)なところも魅力的。
今回は妹思いのまじめなお兄ちゃんなんだけど、私もあんなお兄ちゃんがほしいです!舞を踊りながら道真とアイコンタクト取ってるところにときめきました。あと道真の夢のシーンで、舞い踊る娘役たちに紛れて袖から出てきて、敷いてもらった布団に寝転ぶ暗転中のぱるくんをガン見してときめいてしまいました(ライトが当たってない時の、素の表情のタカラジェンヌさんを見るの好きなんです…)。


『Deep Sea -海神たちのカルバナル-』
「やっぱりショーってこうでなくちゃ!」…って思えるショーでした(稲葉先生のショー作品を、贔屓のいる間に宙組でも観たかったな)。
時々ならいいけれど、なんとなくここ1、2年って鞭やら鎖やら物騒なものがジャラジャラ出てくる特異な感じの作品が続いたような印象があって、観終わったあとに「うん…楽しかった…けど」ってなることが多かった気がするのは私だけでしょうか。だから尚更、やっぱりこういう清く正しく美しいショー作品がいい!安心して、純粋に楽しめるって素敵!ってしみじみ思いました。


豪華なお衣装のチョンパから始まるのもワクワクしちゃう。視界にきらめきが飛び込んでくるの、とってもいい。客席が「わぁ!」ってざわめく感じも含めて幸せな気分になる。オペラで見てると、あの両手両足に付いたボリュームあるビロビロをちょっと持て余してる下級生とか見えてそれもいい。微笑ましくもある。月組生がひしめき合ってて良かった。


中詰めの後かな?赤いお衣装で下級生たちが激しく踊る場面がめっちゃくちゃ楽しくてテンション上がりました。かなりハードだと思うけど、みんなイキイキしてた。月組下級生の娘役ちゃんをほとんど把握できていないのが悔しい。可愛い方いっぱいいたなぁ。そしてぱるくん大活躍。ぱるくんが長い手足をキレ良く扱いながら踊る様子は「ありがとう」って拝みたくなっちゃいます。


れいこちゃん、ちな様、おだちんによる妖艶な場面。ちな様のおみ足とお背中とデコルテの美しいことよ。地毛バージョンとカツラバージョンを観れたのだけど、私は地毛バージョンが好きです!地毛だからこそ発せられるなんとも言えない色気。なんだか「見てはいけない美しいもの」を観ているような気分にさせられる。これが背徳感?


あと月組さんって、男役群舞がいつもかっこいい気がする。今回は大階段で娘役さんをはべらかすれいこちゃん、からの一連の流れがとっても素敵だった。しつこくてごめんなさいだけど、いいなぁ…宙組でも、こういうショーを一回観たかったなぁって、しんみりしながらウットリしてました。


話がちょっと逸れますが、宙組は、キキちゃんがパレードでお辞儀したあと下手でしばし佇んでいるのですけれど。その間いつも二階席へ笑顔を向けてらっしゃって。…あれ?真風さんは二番手時代あの佇みの時間はなかったような?キキちゃんだけの特別な演出なの!?なんて知人と話していたんですが。
おそらくは、舞台手前から二番手の立ち位置までに並ぶ人たちが出揃うまでの時間を稼いでらっしゃるんだろうと思います。でも、その時間、美しい満面の笑みで見上げてもらえる二階席のキキちゃんファンが羨ましいなぁって思っていたのですが、ちな様も少しだけど佇みタイムがあるんですね!いいなぁ!
ちなみに、佇みタイムからご自身の立ち位置へ移動される様子が、キキちゃんとちな様で全然違ってて興味深いです。
ちな様、背負ってる二番手羽根が立ち並んでる他の生徒さんに当たらないようにと思ってなのか、なかなか面白い横歩きをなさっているのです。カニ歩きだとかっこ悪い、でも横歩きしたい…その結果のあの歩き方。なんか、わかんないけど穏やかで優しいちな様らしさがあふれてる気がしてほっこりします。(ちなみにおキキは正々堂々と移動する。それはそれでキキちゃんらしくて良い。)これからご観劇される皆さんにぜひ観ていただきたいポイントです。

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