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"Modesty, Fairness, and Grace" by TAKARAZUKA REVUE

宙組トップスター・真風涼帆さんを振り返る(後編)

先日18日にお誕生日を迎えた(祝)、卒業して1年経った真風涼帆さんの、トップ時代の作品を振り返っております。
後編、「モンスター」の称号を与えられた娘役・潤花を相手役として迎えてからの公演を振り返ります!


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Hotel Svizra House』2021.04/東京建物 BrilliaHALL

潤花ちゃんトップ娘役就任おめでとう公演。素敵な大人の恋愛作品だった思う。正直ツッコミどころは色々あるんだけれど、植田景子先生の作品としては珍しく(?)トップ娘役も不幸にはならず、ハッピーエンドだし、ロベルトさんはとにかくかっこいい。とりあえずゆりかちゃんがかっこよくて、それだけで「…まぁいいか」ってなってた。
ちなみに悪名高きブリリアホールでしたが、私の席運が良かったのでしょうか、座席については噂に聞いていたようなストレスはありませんでした。でも動線が悪すぎて…

 

シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』『Délicieux!-甘美なる巴里-』2021.06-09

ゆりかホームズちゃんのアドリブの可愛さがどんどん増していくのが楽しみの一つだったシャーロック・ホームズ。舞台上でほっぺたプクーッ!の可愛いゆりかちゃんが見られたのはもしや『めぐり会いは…』以来か!?ゴルフのスイングアドリブで、先っぽの飾りが取れて飛んでいった時はこっちも焦ったよ。セットに穴が開いたのは面白かったけど、ずんちゃん(桜木みなとさん)に当たらなくて本当によかったし、中の人(ゆりかちゃん)も相当焦っただろう。終演後「今頃、大道具さんとずんちゃんに平謝りしてるのかなぁ」って、エンジェルたちは悲しげに囁きあっていたよ。
基本的に私が野口先生作品が好みではないので、デリシューについては割愛。とか言いながら、マカロンシャンシャンペンライトを2本持ちで「セ…デーリーシューーー(ラスト)」のとこまでフリフリ踊ってたけど。

 

『バロンの末裔』『アクアヴィーテ!!』2021.11-12/全国ツアー

2回目の全ツ!素体の約10倍の材料費をかけた素体の約10倍くらいの重さのあのデコグラスを片手に全国(主に九州)をまわることになろうとは!人生の中で、(熊本経由で)鹿児島まで陸路で行くとは思ってなかったし、沖縄へ行くなんて思ってもなかった。相変わらずのコロナで発声は禁止だったけど、楽しい思い出がたくさんできました。
ちなみにローレンスお兄ちゃん可愛かったよね。

 

『NEVER SAY GOODBYE』2022.02-05
映像で見た初演も素晴らしかったけど。アテガキか?と思うくらい「今の宙組の作品」になってた。とにかく宙組生たちの熱量がものすごくて、特にコーラスは毎回圧倒されて、胸がいっぱいになった。あとあのフィナーレ。もう、とにかくとんでもない圧で(風圧も)、幸運にもSSセンターで観劇した時には「や、や、やめてくれぇ!」って叫びそうになるくらいの迫力だった。宙組生、みんな凄かった。


『FLY WITH ME』2022.06/東京ガーデンシアター

真風ファンが「エンジェル」と呼ばれることとなった記念すべき(?)公演。いや、我々を「エンジェル」って呼んでるあんたか「エンジェル」だよ?って。
素直に宝塚歌劇団LDHって合うんだ…という驚き。っていうか、LDHが入ってくださったからこそ、良いリサイタルになったんじゃなかろうか…と密かに思ってる。正直、野○君だけだったら「そうじゃない」ってモヤモヤする場面があったに決まってる。
ペンラ・タオル・旗、そしてオペラグラス…宝塚史上最多?の「持ち物」に、我々エンジェルたちは困惑し、そして本気で千手観音になりたかった。けどLDHのファンたちは、これらを装備した上でスタンディングしてる、と知り、震えました。

 

『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』『Capricciosa!!』2022.08-11
今改めて、冷静に映像を見ると、やっぱり、宝塚歌劇の作品としては様子がおかしいよね、この作品。治安が悪すぎる。品行方正な、清く正しく美しいタカラジェンヌたちがめっちゃガラの悪い人を演じてるの、改めて愛しくなる。日向もえこちゃん(瑠風輝さん)の「達磨通せやぁ~!!!!!」が日に日にいい感じになっていくのを目を細めて観察する日々でした。
ちなみに発表後一番心配したのが「バイクを使った演出」について。何台も用意するのは難しいだろうから、きっとゆりかちゃん一人だけバイクに跨った状態で、盆に載せられて一周するのかなぁ…それってなんだか可哀想だなぁ…って思ってたんだけど、実際は潤花後ろに乗ってて「一人じゃなくて良かった!」って嬉しかった。…って、嬉しがるポイントとしてはどうかと思うけど。
カプリチョーザカプリチョーザ(パスタ)の公式が反応したのが予想通りでもあり、おもしろくもあり。もちろん我々エンジェルは、公演終わって打ち上げで利用させていただきました。相変わらず安くてびっくり。この作品で、本気で大介先生に中元歳暮を贈ろうかと思った。中毒性のあるショー=大介先生!


『MAKAZE IZM』2023.01/東京国際フォーラム

お正月にフォーラムに通うのは3回目。今後「来る」ことはあっても「通う」ことはないだろう…と思うとちょっと寂しいような。
サヨナラショーどうすんの?ってくらい、真風涼帆を振り返る作品だった。
ちなみにモンスター・潤花の大暴走は、優しい組長・副組長&ずんちゃんでは制御が難しかったようだ。初日から「?????」ってなる客席と、困惑の色を隠せない出演者たち。しかもモンスターっぷりが増していくから本当に困った。終盤回ちょっとだけ控えめになったの、多分、誰かに注意されたんだろうなって密かに思ってた。実際はどうだったのか知らんけど。ちなみにあのモンスター(先輩)に対抗する鳳城のあん君(後輩)が素晴らしかった。絵、めっちゃ上手い。


カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜』2023.03-06

今思うと、この時期(繁忙期)に大きな失敗なく(小さな失敗は多々)、よくぞ無事に「自分が」最後まで駆け抜けられたな…って我ながら感心する。大劇場公演を終え卒業を見届けた後、経験したことのないくらいのものすごい「燃え尽き症候群」になって「東京公演はもう行けなくてもいいや」…なんて思ったけど(割と本気で)、チケット持ってるから普通に行ったし、なんならシャンテのキャンペーン諸々コンプリートするくらい楽しんだ。
大階段で最後の最後に見せてくれたゆりかちゃんのシンプル黒燕尾姿には、言葉にならない喜びなのか寂しさなのかもわからない感情になって震えました。トップになってからのショーやレビュー作品で、シンプル黒燕尾を着ることがなかったゆりかちゃん。ずっと「観たい」と思い続けていた多くのエンジェルたちの気持ちが叶った瞬間でした。ありがとうございました。

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