帝国劇場で上演中の『LUPIN ～カリオストロ伯爵夫人の秘密～』を観劇しました。宝塚歌劇団の卒業後、新たなステージで”舞台俳優”として始動されるゆりかちん（真風涼帆さん）出演回です。
小池先生、ご自身の「こんな古川雄大が見たい」をモリモリに詰め込んでいませんか？ってくらい色んな姿で古川さんが登場します。とても多彩な方ですね！あとカリオストロ伯爵夫人（ジョジーヌ）のゆりかちんも、男装ありドレスあり…未亡人が着る深い濃紺？のドレスから、背中が大きく開いた艶やかなものまで、登場するたびにお着換えされていませんでした？出てくるたびにゆりかちんが夢のように美しいもんだから、大変楽しかったです。あと終盤にお召しだったクラシカルなお衣装姿はとても可愛かった。（ここでカリオストロ伯爵夫人の秘密が判明するのですが、その時のゆりかちんの可愛いこと可愛いこと。こんなゆりかちんが見たかったのよ！ありがとう小池先生！）
難しいことは考えずただただ楽しめる作品。本当に楽しい作品なので、ぜひ皆にも観ていただきたい。時折「宝塚の小池作品で（ゆりかちん出演作で）こういう場面合った気がするな」って演出もてんこ盛りなんだけど、宝塚をご覧になったことがない方でも楽しめるのが「小池ワールド」なのかな、って思います。宝塚ファンとしては、愛らしいクラリス役のきぃちゃん（真彩希帆さん）はじめ、アンサンブルにもOGさんが何人も出演されているので、なんだか外部の作品を観ているような感覚ではなかったです。
小池先生は、ゆりかちんについて「退団後初仕事で、両性具有の魔力で攻めてほしい」とプログラムで語ってらっしゃるのだけど、その言葉通りの「両性具有の魔力」が感じられ、新鮮な驚きもありました。男装してるゆりかちんは現役時と変わらないかっこよさ…なんだけど、どこかその時とは違うしなやかさ？が加わっていて、なんとも言えぬ妖しい雰囲気を漂させていたし、美しいドレス姿のゆりかちんは、ただ綺麗なだけじゃない、すごく危険な感じ？そこにいるだけで「只者ではない」存在感を放ってらっしゃった。
これ、ちえちゃん（柚希礼音さん）回も観てみたいなぁ～。ちえちゃん演じるジョジーヌはどんな感じなんだろう。
色々印象的な場面はあるのですが、とにかく美しいやら可愛いやらのゆりかちんに色んな意味で（色んな意味とは？）テンパってしまっていたので、次回落ち着いて観劇したらまた改めてじっくりと綴ってみたいと思います。
印象に残っている初めましての皆さんについて。
アルセーヌ・ルパン：古川雄大さん
立ち居振る舞いがエレガントで美しい方だなぁって思いました。マントさばき、めちゃくちゃかっこよかった。今作はルパン扮する様々な人物像が見られるわけですが、声や仕草まで違ってて色んな古川さんが見られます！
ボーマニャン：黒羽麻璃央さん
Wキャスト。私が観た回は黒羽さんでした。他の男性出演者に比べると線が細い印象なのだけど、綺麗なお顔と相まって存在からして「インテリな嫌～な奴」感がよかった。
イジドール・ボードルレ：加糖清史郎さん
なんかめっちゃ動く人出てきた！と思ったらこの方でした。小柄ながら舞台を自由自在にいきいきと動き回ってて、作品に躍動感が加わったような感じした。
シャーロック・ホームズ：小西遼生さん
ホームズのそこをリアルに描写しちゃうんだ！まぁ、宝塚では使えないエピソードだけれども、外部ならあり。お笑い要素を担ってた部分もあるけれど、こういう素敵な方が演じるおもしろさってありますよね。
レオナール：章平さん
ゆりかちんの頼れる子分（役名で言え）。いつもクールにどっしりとジョジーヌのお側に仕えてて信頼感抜群。非常に好きなキャラクターでした！そしてゆりかちんがお世話になっております！（？）二人でロンドンで幸せになってほしい。
