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"Modesty, Fairness, and Grace" by TAKARAZUKA REVUE

宙組公演『MAKAZE IZM』初日

『MAKAZE IZM』開幕!星組さん、宙組バウと公演中止のニュースが立て続いてあった中で無事に開幕してホッとしたものの、花組さんまでも…で、プレサヨナラ公演でもあるこのリサイタルが、どうかどうか最後まで無事完走できますように、と祈るばかり。(って言うか、他のエンタメはどんどん規制が緩和されてきている中、演劇界の厳しい状況は3年経っても全然好転しないのが辛すぎます…難しい事情があるのでしょうが、でも…なんとかならないのでしょうか?涙)


国際フォーラムは『WEST SIDE STORY』ぶり。
WSS、素晴らしいプレお披露目公演だったな…梅芸での公演も含めて、当時の宙組メンバーが創り上げたWSSを観ることができたのは、まるで宝物みたいな経験でした。
そしてお正月のフォーラムお馴染み干支ぬいぐるみツリー(地下にあります)を、前回はイヌだったんだよなぁなんて思いながら見上げていると、なんとも言えない気持ちに。


…とはいえ、今まで散々夢や幸せをいただいたことへの感謝の意味を込めて、私は最後の日まで「笑顔で」ついて行きたいと思っていて(悲しい顔を見せたくない)、開演するまではいつも通りの初日のワクワク感で過ごしていたのですが、気が付くと涙がポロポロポロポロ…止まらなくなってた。マスクが大変なことに!
楽しい。楽しいし宝塚らしいし愛が詰まった素敵なリサイタル。
なんだけど、だからこそ余計、やっぱり、特にこれまでの公演を振り返ったりされると、当時の思い出が色鮮やかに蘇ってきて、ギリギリで抑えてたものはあっさりと崩れ落ち、気持ちが溢れ出てしまいました。


出演者のみなさんも、キラッキラの笑顔!みなさんの「ゆりかさん大好きッ!」な気持ちで空間が満たされているように感じる。それを受けてのゆりかちゃんも、ちょっとグッとくるものがあるような(必死で耐えてる)表情を見せる瞬間があって…「我慢ぜずに泣いてもいいんだよ?」って心の中で呟いてました(お前は誰様だ?)。
もともとのご本人の「タカラジェンヌ=仕事」な姿勢や真面目でストイックな性格に加えて圧倒的な存在感や包容力、そして男役になるべくしてなられたようなビジュアル…そして最近ではおそらく5組の中では最もクールで大人で落ち着きのある「トップオブトップ」という印象を持たれているけれど、心優しくて庶民的な感覚もお持ちで実は「甘えん坊な女の子」で「泣き虫」な、根本にある「ゆりかちゃん」の魅力も感じさせるリサイタルだなって思った(すっしぃさんとまっぷーさんのおかげかもしれない!)。


最初にも書いたけど、どうか、どうか千秋楽まで、みなさん元気に完走できますように!


以下、思い出し箇条書き(主に「モンスター」と言う新たな称号を与えられて大喜びの潤花ちゃんについて。潤花ちゃん、それ、褒め言葉ではないと…思うんだよ?)。


・「マカゼに任(マカ)せろ」には被せ気味に「は?」って言いそうになったよ石田先生。
・オルゴールみたいな舞台装置が可愛い。
・すしまかに目を細めてしまう。
・自分でボケて、自分でツッコむずんちゃんと、隣でそれを優しく見守るもえこちゃん(下級生)。
元気玉ずんちゃんがちょっと大人に見えたモンスターの暴走。あの調子で全公演やるんだろうか?ずんちゃん、素で躊躇ってたよね。
・モンスターのよくわからない構想を実現するため必死に対応する組長・副組長。潤花ちゃんは、お二人にお中元お歳暮を贈った方がいい。
・モンスターの大暴走にザワつきつつも、「ゆりかちゃんへのサプライズ」は是非とも成功させたいと頑張ってしまう客席の真風ファン(性)。
・彼女がトップ娘役に就任された頃から我々も徐々に勘づいてきて今に至っておりますが、さらにパワーアップしてるのが恐ろしい。
・ずんちゃんだけでなく、下級生にまで喧嘩を売るモンスター(サラッと言い返されて喜ぶモンスター)。
・ゆりかちゃんが手持ちマイクを置こうとした時の背後の下級生たちの愛おしさ!そして彼女たちにも喧嘩を売るモンスター。ゆりかちゃん、みんなに愛されてる。


ちなみに…


私は100期の優希しおん君(きよちゃん)が好きなのですが、きよちゃんは、新公でゆりかちゃんのお役を演じるにはちょっと身長が…で、でも二番手のお役は二回もされたし、人気もあるので(RISING STAR GUIDEにも登場したし!)一度は新公主演来ないかなぁってずっと思っておりまして。コロナ禍真っ只中での公演だった『アナスタシア』。私は、この公演で新公があったとしたら、ディミトリこそ(お衣装的にもキャラ的にも)きよちゃんだったのではないのか!?っていまだに本気で思っておりまして。
今回、そのディミトリをきよちゃんがやってるのに大変感動いたしました。「やっぱりそうだったんじゃないの?」って勝手に確信してちょっと震えてました。
今更言っても仕方がないことではあるけれど、きよディミトリ、観たかったなぁ…。

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